甘粕正彦 乱心の曠野 (新潮文庫) 感想

佐野眞一氏の著作は何冊目かだ。特に面白かったのが、孫正義の「あんぽん 孫正義伝」だった。父親と母親が生き抜くために前に進んでいく姿がなぜか心に残った。孫正義氏の話よりも。

佐野眞一氏の著作では本人中心に周辺の人たちの紹介が詳細で、時に脱線気味になり、引きこまれていく。
甘粕正彦 乱心の曠野 (新潮文庫)でも、甘粕氏の人柄は大杉栄殺害事件を調べていく中で、早々に「確定」され、服毒自殺の瞬間まで変わることはない。むしろ関係して登場していく人たちがどんどん変わっていく感じだった。それも国家を動かすレベルからチンピラレベルまで。

多すぎ事件以降、激しく動かないエピソードが続く中で、唯一、満州事変を仕掛けるところだけは、佐野眞一氏の筆もふくめて、甘粕氏が踊っているように感じた。

ある次期、日本人にこういう時代があったのだと。そして、ほんの数十年前の話なのだ。
不謹慎にも熱っぽく読んでしまう瞬間があった。

随分、以前に中古で買いっぱなしの「馬賊戦記〈上〉―小日向白朗 蘇るヒーロー」でも読み返してみるかな。

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